ゆるアクアリウム+αのコーナー

簡単管理でOKな水槽の情報を発信…と思いましたがいつのまにか悪戦苦闘している体験記を発信しています。 それ以外でも日記的にいろいろなことを書くかもしれません。

今年初のあいさつ記事にて少しだけ触れていましたが、今まで記事にしたことは一度もなかったテラリウム水槽。
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元々これは我が家のニホンヤモリの移住先として用意していたものだったのですが、
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 「このジャングルの中に住まわせては姿を見られなくなるのでは?」と
セルフ神隠し事件へ発展する可能性が危惧されたため移住は断念。

住むはずだった主を失った水槽はただ植物のみがたたずむ空地と化してしまいましたが、
それはそれで大した手間もコストもかからず癒しをもらえる休憩所として機能しています。

使っている植物は、サトイモ科の"スパティフィラム""フィロデンドロン"
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クワ科の"フィカス・バーガンディ""フィカス・プミラ ミニマ"
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多湿を好む"ドラセナ・スルクロサ ファニータ""ベゴニア・タイガー""アジアンタム・ミクロフィラム""レインボーファーン"
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ダイソーで買った"テーブルヤシ"
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何とか生きている"ヒポエステス・ホワイト""トラディカンチア・ゼブリナ""アスプレニウム・クリーシー"
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試行錯誤しながら植物がなじんでくれたわけですが、(一部除く)ここで定着率を高めるコツを紹介しておきます。
①植栽後はコップなどで根元に水を多めに与える。

②なるべく根を残した状態で植栽し、可能なら土ごと埋め込む。

③多湿を好み、水はけの悪い土に耐える植物を選定する。


①、②を守るだけでもかなり生存率が高まりますが、最も大事なのは正直なところで、やはり常に土が湿っているジメジメ環境を好む植物のほうが格段に定着率と成長率が高いです。

特に以前鉢植えで管理していた時はいつの間にか枯れてしまっていたベゴニアの成長率は格段に良く、大量の新芽をつけながらどんどん株を巨大化させています。
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この辺りは「多湿に耐える」スパティフィラムなどとは違い、明確に「多湿を好んでいる」という性質の違いが見て取れて非常に面白いです。
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 アクアリウムでもちいる水草とは違ってホームセンターや100円均一でも販売されていますし、色んな種類を試してみて、馴染む植物を探すのもまた楽しみになります。 PXL_20240215_113433536
(ただし植物の増えすぎに注意)



かくして始まった手探りのテラリウムライフですが、水槽の中に自分の世界を表現する感覚はアクアリウムにも通じるものがあります。


試行錯誤の中で上手く定着する植物が見つかり、その成長とともに風景を作り上げていく喜びは、社会人として抑圧された生活の中では代えがたいものがありますので、ぜひ皆さんも挑戦してみてください。

(最近疲れています)


2024年になりましたので挨拶をさせていただきます。
あけおめことよろ

今年は元旦早々大地震に見舞われ、飛行機は衝突しとすさまじい滑り出しですが、それでも自分たちの生活は無情にもそのまま続いていくわけでありまして。


それは今回の地震で水槽から水がこぼれそうになっていた魚たちも同様。
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「はよ日常に戻って世話を焼け」とでも言いたげに今日も餌をねだってきます。
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さて、去年は7月ごろから投稿をだいぶさぼっていましたが、その間に新しく始めたことなどもあり、また改めて記事を執筆していきますのでなにとぞよろしくお願いします。


といっても去年~元旦にかけて新たに始めたことといえばアマガエルを飼育し始めたり、
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ドンコを飼育し始めたり、
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イモリ入りアクアテラリウムを始めたり、
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テラリウムを作ったり、
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フトアゴヒゲトカゲを飼育し始めたりと、
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見事に上陸傾向にあります。


なんだかだんだんアクアリウムブログとしての体裁が保てなくなっている気がしますが、改めて今年もよろしくお願いします。

仕事がキツすぎてインフルになったりコロナになったりしていますが、一応生きています。
そんな事情に加えてパソコンも壊れておりブログ記事を書く気が沸かなかったのですが、いつの間にやら1年も終わろうとしているのでここらで使った水草の状況などを書き出しておきます。




60cm水槽
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テンプルプラント・ナローリーフ
相変わらずモッサモサの状態のままフィルターの吐出口に群生しています。ヒーターも隠せる優れたカバー性能が一番の売りかもしれない。
大分トリミングを繰り返しているはずなのですが一向に衰える気配がありません。コンスタントに伸びながら水面を覆い尽くそうとしている丈夫なハイグロフィラです。

でも水面に近づきすぎた葉は4250lmという強光にやられているのか黄〜赤に色づいているのでもう少し頭を下げることも覚えたほうがいいと思うんですけどね。


ニューラージリーフハイグロ
別名タイストリクタ。こちらはなんとなく成長が遅く、ラージなリーフもトリミングがかさんで脇芽が中心になってきたためかスモールリーフになってきました。草体を考えると差し戻しで維持したほうが良かった気がしますね。
しかしこの茂みが我が家に来て1年目を迎えるオトシンクルスの住処になっているようで、頻繁に葉っぱに張り付いていたり、近辺のガラス面や流木をペロペロする姿を見ることができます。割りと長い付き合いでもあるのでちょっと衰えたからと言って他に変えるもの少し躊躇してしまいます。

ピンチカットで植え直した頂点部分が伸びてくれればもう少しマシな見た目になると思います。


ハイグロフィラ・トリフロラ
別名ハイグロフィラ・インディカ。茶〜赤の色鮮やかなグラデーションが美しい美種です。おまけに丈夫。
とはいえこちらも最初に比べれば若干の衰えを感じる気もします。成長速度もとても早いというほどではなく、トリミングの手間もさほどかかっていません。
60cm水槽の方では少し落ち着いた薄めの色合いですが、30cmキューブ水槽ではライトの関係か凄まじく赤い発色を披露しています。

大振りな葉が出す独特のグラデーションが魅力の種なのでこれも差し戻し中心のほうがいいのかも?


タイガーハイグロ
1ヶ月前に入れたばかりのニューフェイス。大抵は前〜中景に植栽されますが今回はトリフロラの後景で群生させています。
成長も早くうまく上に伸びてくれていますが、光が強く当たるところではやはり匍匐気味。
そういえば画像検索で出てくるタイガーハイグロは細っぽくて緑色に葉脈の模様が入っていますが、家のはポリスペルマ並みに丸く、黄色っぽい桃色に金の模様という感じです。育成環境の差でしょうが中々いい雰囲気です。


グリーンロタラ
以前ロタラの大幅な伐採を行った時、10本ぐらい状態が良さげなやつを植栽していただけなのですが今では増殖を繰り返してもう完全に森状態。
こんな繊細な見た目にも関わらずおそらく全水草の中でも屈指のトリミング耐性で、切っては戻しを繰り返していても勢いは衰えないどころかねずみ算式に勢いを増していく強靭さ。そんなギャップ萌え水草です。


ニードルリーフ・ルドウィジア
1ヶ月に入ったばかりのニューフェイスその2。何故か植えるのに手こずって何度も浮いてきたり、瀕死の状態で他の水草に引っかかっていたりとどうもスタートダッシュに失敗している水草です。
前評判通りゆっくりとした成長で、渦を巻いた美しい葉を展開しています。前景と中景のつなぎに用いられることもあると書いてありましたがそれも納得のゆっくり加減。

俊足で成長していくグリーンロタラの後ろから伸びて茂みを作っているようにしたいのでちょっとモダモダしますが焦らずくじけず諦めず見守っていきます。


カーナミン
丸い水草が好きなのでレイアウトに取り込んでみましたが、どうもしっかりと根を張っている感じがなく、水換えの時に引っ掛けて抜いてしまうこともあるほどです。
この草体自体はオンリーワンのものがありますが、節目からいたずらに根を生やすのもあってちょっと使われにくそうです。しかもフィルターの吸水部分が近くにあるのでストレーナースポンジに根を張ってしまう始末。

なんとなく似た草体を持つバコパ・モンニエリのほうに出番を取られてしまっていそうですが、多分古参の方からは馴染み深い水草だと思いますし、綺麗に育ててみたいですね。


タイニムファ
以前はそれはもう見事な姿を披露してくれたのですが、いつの間にか浮き葉オンリー状態になり、その浮き葉もいつしか消滅し、今では底の方で最後の水中葉1枚と球根のみが残っています。
どこで間違ったのか分かりませんが球根付近の水草を茂らせすぎて新芽の成長が阻害されてしまったのか、あるいは底床の栄養不足か。いずれにせよ口惜しいです。

球根が生きていれば復活は可能だと思いますので、多少周りを伐採して肥料を埋めてやります。


クリプトコリネ・ウェンティグリーン&ブラウン
確か去年の2〜3月頃に購入したもので、いつぞやに水槽をリセットした時水上化させていたものを再び水槽に舞い戻らせました。最近はエキノドルス・アルゼンチンに隠れてすっかり見えなくなっていますが、掟破りなことにウェンティグリーンの子株が水槽前面に出現して結構なサイズに成長しています。面白そうなので放置していますが本来なら違う場所に植え直すのが筋なんでしょうね。


エキノドルス・アルゼンチン
途中でヘアーグラスショートが密な草原に中々ならないことに業を煮やし導入してみた前景草です。どんな見た目になるのかほとんど情報がなかったのでこの目で見たかったというのもありました。
気になる草体はまるでピグミーチェーンサジタリアの葉から厚みを少なくしてより明るい緑にしたような雰囲気で、使い方としては根本を隠したい水草の前に群生させるようなものになりそうです。

そんなものを前景一面に生やしてしまったので、まるでイネ科植物に覆い尽くされた土手のような感じになっていますが、まあ立派に成長してくれたので納得しています。
でも最近ちょっとランナー同士が密集しすぎて藍藻みたいなのが見えるのでなんとかしないと危ない案件になりそうです。


ヘアーグラスショート
思えばコイツがこの水草水槽の第一水草でしたね。中々ソイルで育った草原レイアウトのようにならないのでグロッソスティグマやらオーストラリアンノチドメやら色々混栽したり迷走していた時期もありました。今もそこまで密度は上がってませんがエキノドルス・アルゼンチンの隙間から見える様がなんとなく自然な雰囲気でとりあえず満足です。





30cmキューブ水槽
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ミリオフィラムsp・ローライマオレンジ
この水槽のメインプランツと言える存在で、確かCo2無添加のエビ水槽で使っていたのを解体に伴いこちらに植栽したものだったと思います。
勢い自体はそれなりなのですが、もともと5本の水中葉しかなかったのをこれだけの密度に増やしたためか段々と葉が小さくなってきています。新しい水上葉を追加植栽してやるべきかもしれません。


ウォーターバコパ
そういえばよく見かけていたのに使ったことはなかったな…と思い試しに入れてみたのですが、予想外に美しい姿を見せてくれました。朝方になったときのピンク色はちょっと他にない色彩だと思うのですが、何故かいくらレイアウト水槽を調べても使われているのを見たことがありません。
ビオトープ用の植物として売られている印象が強すぎるんですかね?

多分これも差し戻しのほうが映えると思うのですがピンチカットしちゃってます。


クリプトコリネ・ワルケリー
10月頃に購入した赤系のクリプトコリネですが、ルドウィジアみたいな真っ赤ではなくどちらかといえば茶色っぽい感じです。茶色といえば以前60cm水槽にあったクリプトコリネ・ウィリシーが光量を増やしたらいつの間にか茶色くなっていたのを思い出します。
クリプトコリネといえば水槽に入れたら溶けるという話ですが、何故か我が家では未だに水上葉がそのままになっていますね。

まだ日が浅いのでこれからに期待という感じですが、ちょっと底床が浅いうえ光量過多なので上手く成長できるか不安です。実際2ヶ月でこれというのは陰性だとしても遅い気がします。


クリプトコリネ・ウェンティピンク
組織培養水草が2カップで1680円セールに偶然遭遇し、その中のラインナップに含まれていたので買ってきてしまいました。
面倒だったのでヘアーグラスとかと同じノリで適当に数株ぐらいまとめて植えてしまったのですが、段々大きく成長し始めた姿を見ているとちゃんと一株に分けて植えるべきだったかなと少し後悔中です。後で大きくなったあと適当に引き抜いても大丈夫かな…

育成難易度的にはCo2無添加水槽に入れてあるものも育っているのでウェンティグリーンなどとさほど変わらないと思います。


アヌビアス・ハスティフォリア
元々日淡水槽向けに注文したものの、イメージと違ったため行き場がなくなり、仕方なくこちらに居着いてしまいました。一時期は成長していたのですが、光量を1920lmから2920lmに増量した辺りから突然葉を全く増やさず根ばかりが伸びていくようになりました。陰性は環境の変化に敏感だといいますし突然の光量増加がストレスだったんですかね。


アヌビアスナナ・ゴールデン&プチ
ゴールデンは大分前に買ってきてスッポン水槽に入れておいたら見事に爪でズタズタにされてしまった生き残りで、プチは日淡水槽の余りです。幸いなことにどちらもボチボチ成長中。


ハイグロフィラ・ピンナフィダ
60cm水槽の方で溶けてしまった親株のピンナフィダから出ていた脇芽を回収したのがこの水槽のピンナフィダです。もともとチャームで買った株がいつの間にか脇芽を残して溶けてしまい、その脇芽が底床に根を張り巨大化。それが更に脇芽を出して溶けて脇芽は30cmキューブへ…という中々数奇な草生を送っています。
生着させているためか成長は結構緩やかで、前景〜中景のワンポイントとしていい感じの雰囲気です。逆に後景から顔を覗かせたいなら植え付けてやるといいと思います。


グロッソスティグマ
上記の組織培養水草セールで数合わせ的に買ってきた品です。
大磯砂で育てている人もいるけど、自分には無理だろうな…と思いつつも植えてみたところ案外上手く匍匐しながら成長してくれています。
事前にイニシャルスティックをしこたま挿し込んでおいたのが効いたのか、2920lmの圧倒的光量が良かったのか、分かりませんがとにかく上手く行っています。ショボクレられるのが怖いので定期的な底床への施肥は欠かせません。

もともとこの30cmキューブ水槽はグロッソスティグマを草原化させたい一心で初めてソイルを使って立ち上げていた水槽で、特に草原化することもなく引っ越しに伴い大磯砂水槽に改装されたものなので、やっと本来の目的が達成されてきた感じではあります。


オーストラリアンノチドメ
こちらは以前60cm水槽で試してみてあえなく枯らしてしまったので、リベンジするべくグロッソより前から前景に植栽していたものです。
前景に匍匐するように育てたいなら3節ぐらいにカットして植栽するといいとのことでしたが、変にトリミングして水中化する前にダメージを回復できず枯れてしまうのが怖かったのと、そんな根気もなかったので適当に絡まっているものをほどいて挿し込みまくって良しとしました。
そこから水中化するまで意外とかかり、水上葉がボロボロになってしまった辺りでようやく水中化しました。他の人のブログを見ているともっとすんなり水中化して茂っていたのですが何が違うんでしょうね。

それなりに茂って来ましたが、なんと最近古い葉が白化し始めてきました。根が節々から垂れ下がるように伸びているあたり底床より水中からの栄養吸収が多いタイプなんですかね。
液肥の定期的な投入で回復を図っていますがどうなることか。



実際にまとめてみると中々の種類が我が家に来ているんですね。

9/24に迎え入れたサイアミーズフライングフォックス。
※アオミドロに汚染された水槽にサイアミーズフライングフォックスを迎える

アオミドロの占領下にある30cmキューブ水槽を奪還する任務を与えられていました。
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その後は徐々にアオミドロの衰退を確認。
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特にドラマチックな展開などはありませんが、
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今ではこのようにピカピカの姿を取り戻しました。
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これと言って面白いことがあったわけではないのでブログ記事にしづらい展開ではあるものの、アオミドロとの戦いに勝利宣言をしてもいいのではないでしょうか。

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懸念していた凶暴化も若干の小競り合いが見られるものの問題になるほどではなく、基本平和的な2匹です。

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今回アオミドロ対策で初めてサイアミーズフライングフォックスを飼育してみましたが、その能力の高さには驚くばかりです。

よく緑藻対策として導入されるヤマトヌマエビと比べても、
・高い機動力
・水質への適応力
・藻を食い千切る咀嚼力

の三点で確実に優れています。

特に適応力の高さは20匹以上導入したヤマトヌマエビの中で生き残ったのがたった2匹というエビ飼育選手権予選落ちレベルの私にとってはとてつもなくありがたいものでした。
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よく言われている成魚は藻を食べないというのが本当であればその点が玉に瑕と言えるでしょうが、こればかりは実際に大きくならないとわからない点なので現時点ではなんともいえません。

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とにかくアオミドロを水槽から駆逐してくれたサイアミさんに感謝しつつ今回はここで終わりです。また次回お会いしましょう。